新型インフルエンザって?

流行を指す用語

近年毎年のように耳にしていた新型インフルエンザですが、今冬は現在のところ新型どころかインフルエンザが流行っているという話も聞きませんね。
ですが、インフルエンザの予防接種は行われていますので、忘れずに受けておくようにしましょう。

今回は風邪を始めとした病気の流行を指す言葉について、少々説明いたします。
聞いたことがあるのが、「パンデミック」もしくは「パンデミア」でしょうか。
こちらはどちらも同じ意味で、日本語にすると「汎発流行」となります。
流行の中でも世界的に広まるほどの重大なものの場合パンデミックといい、2009年の新型インフルエンザがまさにそれでした。
さらに昔になると、1918年に流行したインフルエンザもパンデミックにあたります。

世界的ではなく特定地域に限定されていたり、風土病と呼ばれるものは「エンデミック」と呼ばれます。
日本語にするなら「地域流行」ですが、地域的なものならむしろ流行ではないという見方もあります。

パンデミックとエンデミックの中間にあたるのが「エピデミック」です。
ちなみに、エンデミックが急激に拡大感染すると、この現象を「アウトブレイク」と呼ばれます。

新型インフルエンザの被害予測

一説によると、新型インフルエンザが爆発的に流行してしまうと、日本の人口の4分の1が感染し、最悪の場合死者数が64万人にものぼると言われているのだとか。
この被害予測は、首都圏直下型地震が発生した場合の被害予測よりも数倍も上回る大きさです。
交通やライフラインがストップしてしまう可能性は、新型インフルエンザの場合にもあるのですから、ひょっとすると地震以上に警戒しなくてはいけない災害なのかもしれません。

ですが、新型インフルエンザの流行は、歴史からみてもそれほど珍しいことではありません。
新型インフルエンザは、鳥インフルエンザウイルスが変異することで人間に感染するようになりますが、こういった変異は過去に何度も起こっているのです。
ただ、裏を返せば新型インフルエンザの発生はいつ起こってもおかしくない、ということにもなるでしょう。

では何故上記のような巨大な被害が予測されるのかというと、近年のウイルスの危険性にあります。
近年の鳥インフルエンザウイルスは、東南アジアの野鳥が元となっています。
野鳥が持っているウイルスは野鳥自体にとっては危険性はないのですが、家禽類や人間にとっては病原性が特に強いと言われているのです。
もしそのウイルスが変異して、家禽類、人間へと感染してくると、本当に予測通りの事態に陥りかねません。

インフルエンザに感染しないためには、家から出ないのがいちばん良い方法だと言う人もいます。
東京の整体でもそんな話を聞きました。
けれど、だからといって家から一歩も出ずに過ごすなんてできませんよね。
ガイガーカウンターのように、放射線量ではなくウイルスが発見できるアイテムでもあれば良いのですが・・・

インフルエンザの流行

インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに大きく分けて分類されているのですが、毎年全く同じ動きをしているわけではありません。

昨年や一昨年などではインフルエンザの話題でもちきりになったかと思うのですが、今年はそうかと言ってあまりニュースで頻繁にいわれていないので流行っていないのかと思うほど。

ですが今年は全国的にもおかしな気候である日が多く、もうすぐ4月になろうというのにまだまだ肌寒い日が続いたり、まだ雪が降っている地域もあるほど、おかしな気候が続いていると言えます。

そして今年どころか近年1番のニュースになるであろう東北・関東大震災。

津波などの影響で被災地の方々は家をなくされた方も多く、集団生活を強いられています。

そんなところに1人インフルエンザの方がいると、一気に広がりを見せてしまうでしょう。食べ物が不足しているのに、当然薬も十分になるわけがなく、一人一人に薬が当たるとも限りません。

最悪な場合インフルエンザによる二次災害も考えられます。

インフルエンザというのは、毎年流行を繰り返すごとに変異株がでていますが、特にA型は多くの変異株があると言われているようで、、世界的な大流行を引き起こしてしまう程の脅威です。

インフルエンザが流行する時期は大体冬場で12月~3月頃。3月頃になってくれば温かくなってくるので落ち着くはずですから、リスクも低いと言えます。ですが今年のこの異常気象を考えると今年は例外と言えるかもしれませんね。

とにかくこのまま流行りらしい流行りが来なければいいのですが・・・注意していかなければいけませんね。

専用サーバを扱う会社勤務の友人は、今年はならないだろうと思っていたら、まさかの3月末に会社で大流行してしまったそうです。いつもは他の人が担当しているダビング業務も担当することになり、自分は予防接種を打っておいてよかったと言っていました。

今年の新型インフルエンザは?

今年もインフルエンザの流行る次期になってきました。
今年のインフルエンザはポストパンデミックに移行したといわれています。
パンデミックは前年によく聞いた言葉ですが、このポストパンデミックというのは大きな流行が沈静化して、インフルエンザ発症が低い水準で小康状態が続くという状態のことです。
完全に流行が終息したというわけでもないので注意したいですね。

今年のインフルエンザは比較的軽症で回復しやすく、致死率は季節性インフルエンザ並かそれ以下といわれています。
ただインフルエンザというのは変異しやすい特徴があり、こうは言われていますがもしかしたら今シーズンも同じ特徴のままということがないかもしれないので注意したいですね。

ただ、この時期季節性のインフルエンザと新型インフルエンザのワクチン両方打たないと?と思うかもしれませんが今年はA香港型、B型、新型の3種が同じ1本のワクチンになっていて、小学生までなら2回、中学生からは1回の注射で済むようになっています。
ワクチンはインフルエンザにかからないようにするというのではなく、かかっても軽く済むようにするための打つものです。
小さなお子さんやお年寄りは流行る前に受けておきたいですね。
データセンターで働くクラウドにくわしい友人の子どもが今年受験生なので、もうワクチンを接種してきたと言っていました。
受験シーズンにインフルエンザにかかって勉強できなくなっては大変ですからね。

新型インフルエンザを振り返ってみる

昨年の冬から今年の春にかけて新型インフルエンザが大流行しましたね。
周りでもこの新型インフルエンザに感染してしまった人が多かったです。
逆に、毎年流行る季節風のインフルエンザはそれほど流行しなかったのではないでしょうか。

この新型インフルエンザが、全国で流行りいろいろな所でインフルエンザ対策がされました。
ある小学校の、学習発表会では必ずマスクを持参しなくてはならず例え小さな子供であってもマスクが無いと入場が出来ない制限をしていました。
マスクを持ってきていない方の為に、入口でマスクを販売していましたね。
高校生の友人の子供が、北海道へ旅行へ行った際にも生徒や先生は全員マスクをして旅行をしたそうです。
感染を防ぐには、マスクが一番ですが何だか異様な雰囲気ですよね。

そして、スーパーやショッピングセンターの入り口などにはほとんどの所にアルコールタイプの消毒液が置かれるようになりました。
それは、今でも置かれている所が多いですよね。
私の利用している、スポーツジムにも今でもこの消毒液が置かれています。

小さなお子さんは、新型インフルエンザの予防接種をいつもの季節風のインフルエンザの予防接種を合計4回(各2回ずつの為)受けなくてはならず子供も痛いし、家計も痛い…と在宅勤務をしているママさんが話していました。

今年はどうなるのでしょうか?
今は、宮崎の口蹄疫のニュースが気になる所ですが…。
畜産農家や山地酪農を営む方のお気持ちを考えると心が痛い所です。

新型インフルエンザとマスコミ

新型インフルエンザで意外と知られていないのが、この新型インフルエンザに感染して圧倒的多数は軽症であり、早期で回復していることです。世界的にみても死者数は少なく、今後重症、死亡例の急増はない見通しをWHOはしています。
ですが日本であんなに拒否反応を起こしたのはなぜでしょう。

やはり原因はマスコミの過熱報道ではないでしょうか。危険をあおってあんな重大報道する意義があったのでしょうか。
たしかに感染しないのが一番なんですが、どのチャンネル、新聞も同じものを報道することで拡大報道にみえ、視聴者には誤解を与える報道ではなかったでしょうか。

初期に新型インフルエンザかもしれないと疑いだけで緊急報道されたのを覚えていますか?結局この女性は新型インフルエンザではなかったのですが、違うとわかれば次のターゲットを見つけ緊急報道。
初期の方に感染し報道された人の家にはいたずら電話や、嫌がらせ、いじめなどが多くありとても苦労なさったそうです。

しまいには煽るだけあおって、冷静な対応をお願いしますなんてどうなんでしょうね。

ワクチン接種の課題

国は、プレパンデミックワクチンの優先順位について、社会生活において必要不可欠な職種についている人から接種することを定めています。
しかし、検討課題とされているのが、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児、重症化しやすいと言われる若年層等に対して、優先順位に含まれていないということです。
しかし、鳥インフルエンザは、抵抗力が弱い高齢者に比べると、むしろ普段は病気にかからない丈夫な人、特に10代の若い世代で死亡率が高くなり、それは60%になるといわれています。
その理由は、過剰免疫反応といって、本来はウイルスをやっつけるべき免疫機能の働きが、自分の体をやっつけてしまうということが起きることにあります。

また問題なのは、日本ではプレパンデミックワクチンの備蓄量が十分ではないということです。これに対して、諸外国では早くから全国民分の備蓄を準備する動きがみられています。
国は、ひとりひとりによる予防や感染の拡大の防止を呼び掛けていますが、国としての対策は決して十分といえるものではありません。

ワクチンを接種する優先順位

国は、新型インフルエンザに対するプレパンデミックワクチンについて、「プレパンデミックワクチンは、パンデミックワクチンの供給体制が整うまでの間、国民の生命や最低限度の生活を守るために、緊急的に医療従事者及び社会機能維持者に対して接種する」としています。
そして次のような優先順位を定めています。

政府案によると、推定100万人から200万人をカテゴリー1として最優先にワクチンを接種することにしています。
そのなかには、14職種が含まれ、感染症指定医療機関や検疫官などの感染リスクの高い医療関係者や、航空会社の搭乗員、船員などがあげられます。
また、直接新型インフルエンザと接していかねばならない保健所や救急消防警察自衛隊などの職員などの職種が含まれます。

閣僚や首長などの各省庁や自治体の担当者がカテゴリー2に含まれます。それは、新型インフルエンザの対策の意思決定を任されているためです。
その他、指定機関以外の医療従事者や介護福祉従事者なども含まれます。
医薬品や医療器具の販売をする人達やライフライン従事者、国会や地方自治体の議員も含まれます。
報道関係者や警察官、運輸通信金融、また火葬、埋葬業者など、あらゆる社会生活において、これらが機能しないと、生活がまわっていかないような必要不可欠な職種ばかりを選んでいます。

新型インフルエンザのワクチンとは

毎年行われているインフルエンザワクチン接種というのは、新型インフルエンザに対しては効果がありません。
それは、インフルエンザウィルスの種類が違うためです。
新型インフルエンザに対してのワクチンを作ることができるのは、実際に新型インフルエンザが発生してからになります。

それに対して、「プレパンデミックワクチン」は事前に予想して作るワクチンのことを言います。
新型インフルエンザがパンデミックを起こす前に、予防的に接種されるものがプレパンデミックワクチンです。
現在流行している鳥インフルエンザ(H5N1型)を基にして作られています。
ただし、その効果を確認することができるのは、実際に新型インフルエンザが発生したときです。

新型インフルエンザに対するワクチン「パンデミックワクチン」を製造するには、新型インフルエンザが発生してから6か月ほどかかると言われています。
それでは間に合わないので、「プレパンデミックワクチン」を基礎免疫をつける意味で接種すると考えられます。

政府は現時点で1000万人分のプレパンデミックワクチンを備蓄しています。
その接種に対して、優先順位が定められています。
医療関係や、電気、水道等のライフラインに関する人など、新型インフルエンザの感染が拡大している状況であっても、業務を続けなければならない方々から優先的に接種することになっています。
しかし、優先順位に含まれていないのが、抵抗力の弱い高齢者や幼児、重症化しやすいと言われる若年層等に対してです。
次に、細かい優先順位について述べたいと思います。

企業における「事業継続計画」

新型インフルエンザのガイドライン作成が大企業において進みつつあるようです。
しかし、大企業においては進んでいますが、中小企業ではなかなか進んでいないところが多いようです。
「対策はしたいが、何から手をつけていいのか分からない」という声もあります。

すでに対策をしている大企業では、アジア等の駐在員を日本に引き戻しているところもあります。
また「事業継続計画」を作成しているところもあります。
「事業継続計画」とは、自然災害やテロなどが起きたときに、企業が受ける損害を最小限にとどめるための準備計画のことです。
日本の多くの企業では、主に地震対策で取り組んできましたが、国は新型インフルエンザにいて「事業継続計画」を作成するように呼び掛けています。
どのような対策が考えられているかというと、フェーズ4が発動された場合、対策本部等が起動し、業務の縮小や海外渡航の制限などを行い、従業員で感染した人がいれば報告を受け、上司等が仕事を割り振るというようなことです。
国による「事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン」が改定されるのを機に、より具体的な計画の作成が行われようとしています。

在宅勤務ができるような設備投資、準備等がなされているIT関連企業などもあります。
また、医薬品やマスクなどの備蓄も行われつつある企業もあります。

しかし、現状では、中小企業ではまだまだ対策が行われていません。
人数がたくさんいる大企業とは違い、ぎりぎりの人数で仕事をまわしているところなどもあります。
どう対応したらいいのかわからない、という混乱もみられます。

この課題は、今後、国を含め、各企業が早急に取り組まなければなりません。
その他のことに目が向きがちな不況下ですが、新型インフルエンザが発生してからでは遅いのです。
早急な取り組みが家族や大切な人を守るために期待されます。